参考図書
未来の街路花壇を考えるための
ヒント
「KEISEN UNIVERSITY GARDEN GUIDEBOOK」
恵泉女学園大学 ガーデン ガイドブック
恵泉女学園大学 園芸文化研究所、宮内泰之先生ほか(監修)
丸山美夏 、君塚亜紀(制作)
恵泉女学園大学のガーデンを知る一冊。
多摩キャンパスが開設され30年以上になりましたが、開設当初から引き継いできた庭づくりへの思いを大切に花壇管理をしている。キャンパスに植えられた草花のほとんどはタネから育てている。花壇を通して「四季の移り変わり」や「いのちのつながり」を感じられる庭づくりに務めていく。
多摩市グリーンライブセンターにて販売中
500yen
決定版 手間をかけずに
楽しむはじめての宿根草
山 浩美 (著)
園芸の初心者に向けて宿根草の魅力をわかりやすく解説。
宿根草の特徴は、
日本の気候風土に合っていて、育てやすい。
丈夫で、一度植えつけると数年は放任できる。
草姿や花に変化があって、個性的である。
半日陰や日陰地で育つものも多い。
多くは株分けで殖やせる。など。
花の時期が限られているという欠点はあるが、花だけでなくリーフプランツとしても役立ち、庭や花壇のベースとして利用価値が大きい。それぞれの性質を知り上手に利用すると、落ち着いた風情のナチュラルガーデンが楽しめる。
庭園家 ガートルード・ジーキル (ヴィクトリア朝の女性キャリア)
川端 有子 (著)
イングリッシュ・ガーデンの創始者である、ガートルド・ジーキル氏。芸術と自然を愛しぬいたガーデナーの人生をたどる一冊。
英国庭園を知る1冊。宮内先生のお勧め本。
The European Garden Flora Flowering Plants
James Cullen (編集), Sabina G. Knees (編集), H. Suzanne Cubey (編集)
宮内先生から、園芸植物を知るための書籍としてお勧めの1冊。
検索表あり、園芸植物の形態、分布、生態、園芸品種との関係などが、イラスト入りで解説されている。
英語の文献であるが、専門用語を覚えたら、充分活用できる。
Gardening With Grasses
Michael King (著)
近年は日本でもグラス(イネ科などの単子葉植物)を取り入れたガーデニングが一般化していますが、欧米ではずっと前からグラスがガーデニングで重宝されていました。
欧米でススキの様々な品種が作られていること、ウラハグサ(フウチソウ)が日陰のガーデニングで重宝されていることなど、先入観にとらわれず、植物の形や生態をうまくガーデニングに利用する姿勢など、学ぶべきものが多いと感じました。
仙仁径氏により紹介。
Hellstrip Gardening: Create a Paradise Between the Sidewalk and the Curb
Evelyn J. Hadden (著)
アメリカでは歩道の植樹枡をヘルストリップと呼び、街によってはヘルストリップ前の土地所有者がそこでガーデニングをしてもよいことになっています。
本書では多数の事例が紹介されていますが、多年草や樹木を活用した事例や、植え方の工夫が参考になると思います。
仙仁径氏による紹介。
保全生態学入門
―遺伝子から景観まで
鷲谷 いづみ (著), 矢原 徹一 (著)
生物多様性を保全することの考え方、理論をじっくりと解説している本です。
街路花壇よりももっと広い場所を想定した内容ではあるものの、街路花壇での自生種利用を考えていく上で、基礎となる知識を得ることができます。
仙仁径氏による紹介。
まちに自然をつくる
―英国流環境保全活動
実践ガイド
Trust for Urban Ecology (著),
自然教育研究センター (翻訳)
イギリスのTrust for Urban Ecologyが1994年に刊行した『Promoting Nature
in Cities and Towns』を日本の自然教育研究センターが翻訳・解説した本です。
書籍名の通り、街中に自然を生み出すための具体的な手法が紹介されており、非常に実践的な内容になっています。
仙仁径氏による紹介。
里山さんぽ植物図鑑
宮内 泰之 (監修)
自然観察をはじめるなら、まず里山がおすすめです。里山は意外と街の近くにある場合も多く、1年を通して、様々な季節に繰り返し訪れることができます。植物の成長や季節の変化を楽しみながら、自然と植物をおぼえることができます。
そんな里山さんぽのお供として、本書を利用して頂けたら幸いです。 (宮内泰之)
人類が変えた地球:
新時代アントロポセンに
生きる
人類がこの数十年に起こした変化は,地球46億年史でも類を見ないほど大きい。今や人類は小惑星や火山と同じ存在になり、地球は地質学上の新しい時代,人新世(アントロポセン)に入った。
著者はこの変化の意味を問うため,世界へ旅立つ。変化の最前線で暮らす人々が,深刻な問題へ独創的かつ効果的に取り組む姿 ー ヒマラヤに人工氷河を作る人、雪を降らせるために山を白く塗る人、遺伝子組換え作物を古代の農法と組み合わせて育てる人、カリブ海のごみから島を作る人。
人間性の変化が地球をどのように作り替えていくか、未来のために地球をどのように設計していくべきかを描く。
オンライン公開学習会で松村先生が紹介。
人新世とは何か
〈地球と人類の時代〉の
思想史
クリストフ・ボヌイユ (著)
人類による新たな地質年代。人類の活動は、もはや後戻りができない一線を超えて地球を変えてしまった。完新世につづく、我々の新たな生存の条件“人新世”とは何か。その全貌を明らかにする。
オンライン公開学習会で松村先生が紹介。
「自然」という幻想 :
多自然ガーデニングによる新しい自然保護
Emma Marris (原著),
エマ マリス (著)
自然を「元来の姿」に戻そうとしてきた自然保護活動。外来種を徹底的に駆除、手つかずの自然から人間を遠ざけ、人工物を撤去……。しかし、それで本当に自然が守れるのか?
自然をもっと多面的なものとしてとらえ直して、多様な現実的目標設定の下で自然を創り出す「多自然ガーデニング」を提案する。
オンライン公開学習会で松村先生が紹介。