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M.M.

牧野植物園視察 : こんこん山の野生種ガーデン     2020年7月25日  


 オンライン学習会で、講師の橋本さんが紹介した、高知の山地帯の草原を再現したガーデン。私たちは、高知出張の際、橋本さんの案内で視察することができました。



 こんこん山広場は、2019年3月にオープン、芝生エリア、花木類エリア、草原エリアの3つのエリアがある。こんこん山広場は、北園と南園にまたがる山頂に位置し、面積1.4ヘクタール。標高131メートルの立地を生かし設置された展望台(高さ4m)からは、園内のリニューアルした南園や温室、竹林寺の五重塔が見え、遠くには太平洋が広がる。

 

 入口の看板には、「春はサクラや艶やかなツツジ類が咲き、夏には大木が涼やかな木陰をもたらし、秋には美しい紅葉を、冬には落葉により最高の眺望を提供する。」と書かれている。


 こんこん山広場で、一番興味深かったエリアは、ホームページや園内の地図に載っていない 高知県の山野に自生する植物を集めた一画である。一年草主体の花壇の道路を挟んだ対角にあり、対比も楽しめる。


 この野生種ガーデン(仮称)は、 斜面の日当たりの良い、開けた場所にある。ガーデンの担当者が、高知県内に在来する野草から、主に造園材料として使える花がきれいな種類を選んで、 自生地からタネを採取し育苗している。一つの種類を10株前後まとめて定植している。この実験的な野生種ガーデンも作庭して2年目、様々な草花が根付き、自然風な景色になっており、今後の成長が楽しみである。



 宮内先生よると、多摩地域でも栽培できる種がほとんどで、 街路花壇に植える自生植物の候補を、野生種ガーデンの植物リストから拾うことができるかも知れない。現在継続中の多摩キャンパスでの栽培実験のリストにある植物、キンミズヒキ、オカトラノオ、シラヤマギク、アキノタムラソウ、ツリガネニンジンも含まれる。


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